新書 世界現代史
「新書 世界現代史」という本を読んだ。

会社帰りに立ち寄った書店で平積みされており、気になったので購入。
冷戦の終結後、民主主義が台頭し、アメリカという超大国が「世界の警察官」として存在するという、長らく続いた「平成的世界観」を持つ人々(自分も含む)にとって、混迷を極めていると思える現代。
内容としては、アメリカ・ロシア・中国、それぞれの指導者の半生や、彼らを取り巻いた歴史を振り返りながら、今起きている混乱は、それぞれが何を思惑として動いている結果なのかを分析するというもの。様々なキーパーソンへのインタビューも行っており、変わりゆく世界情勢の片鱗を知ることができる。
トランプ政権の誕生、ロシアによるウクライナ侵攻、中国の台頭、これらの動きは2020年から「急激に変わった」ようにも思えるが、決して突然訪れたものではなく、振り返ってみればすべてが地続きとなっていることを解説してくれている。
個人的には、近年大きく変わったとも思える各国の指導者や、激化する世界情勢について、それぞれの国の思惑までは理解できておらず、なんとなくそれぞれ別の出来事として受け止めていたが、この本では冷戦終結後から2000年代、最近の出来事に対して、丁寧な補助線を引いてくれており、非常に勉強になった。
また、政治的な話題を取り扱う本の勝手な印象として、どうしても「論調に偏りがあるものが多い」というイメージがあるのだが、この本は比較的自分の視点に近いものを感じられたし、何かの考えを押し付けるものではなく、筆者による冷静な分析を述べるもので、読みやすく感じた。
逆に言えば、この本は今後の世界に対する答えが載っているものではない。なので、読後感としては「どうすればいいんだ」という失望のような感覚に陥る。
総じて、現状の世界情勢を知るためには良い本であった。
